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環境カオリスタが行く!「ホリスティックトラベル」のススメ Vol.2 ニュージーランド編(2)

自転車でめぐるニュージーランドの旅

ニュージーランドで自転車をバスに搭載する場合、バスが混んでいる場合は前輪を外して他の荷物と一緒にバスに搭載します。他の国では自転車を公共交通機関に載せられないところもありますが、自転車旅にはインフラが整っていないところ、すなわちワイルドな自然を体感しながら走れるという特権があります。「自転車で旅するってなんだかハードルが高そうじゃない?」…私もそう思っていました。 雑誌の企画で最初の自転車旅をした3年前までは。1週間で200㎞程度の移動。車で半日もあれば移動できる距離でも、初めての自転車ロングライドとなると、心理的にプレッシャーのかかる距離です。けれども、既にスポーツ自転車で走っている人ならご承知のとおり、のんびり走っていても時速16㎞から20㎞くらいで進むクロスバイクだと、この移動距離は、急な坂道もない限りそんなに大変なことでもありません。

1日30㎞程度をあちこちポタリングしながらゆっくり進む旅と決め、いざ走り始めると、これまでにない自由な感覚がありました。夕方までに宿泊場所に辿り着くようにすれば、気の向くままにどこにだって移動できるのです。自然の風を感じながら走ると、風に乗って鳥の鳴き声や花の香りなどが感じられ漕ぐほどに五感が研ぎ澄まされていくような感覚を覚えます。そして、自分の足で一歩ずつ前進していくことで体力がないと思い込んでいた自分への制限を外していくことができたのは、この旅の福音でした。

そこで、実際に何カ国かをめぐってみたところで、ビギナーに最初の旅先としておすすめできると確信したのが、3回目に走ったニュージーランド。それまでめぐったヨーロッパの国々に比べて地形のアップダウンが大きく、体力的にきつい坂道が多かったのですが、野生の感覚のまま進んでいっても道路が単純で迷いにくいこと、人が親切なこと、英語標識なので場所の把握が瞬時にしやすいこと等の理由から安心して走ることができます。

そして自転車旅ビギナーにとって最大の魅力は、公共交通機関に自転車を搭載できること(ただし、混んでいる時期は搭載NGの場合もあり)。それによって「もしかしたら走りきれないかも」という不安が取り除かれるからです。これなら、気軽に挑戦できるでしょう?

マイ自転車でニュージーランド・マールボロ地方のワイナリーをめぐる。
日本で飲んでいるお気に入りワインも、産地をめぐるとより深く味わえます。

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Profile

朝比奈 千鶴 (あさひな・ちづる)
環境カオリスタ、トラベルライター

自然や文化を体感することで旅人があらゆるものにつながりを実感する旅を「ホリスティックトラベル」として提案している。また、これまで国内外問わず「人びとの暮らし」を取材してきた経験から心地よい暮らしを提案するレシピ本やイベントなどのプロデュースも行う。CS旅チャンネル「ホリスティックな週末」では、ナビゲーターを務めた。